まさとの社会不安障害(SAD)克服記録
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社会復帰

アルバイトから始めた「対人訓練」

大学を中退してからは、1年ほど何もせずに
ニート状態だったのですが、意を決してアルバイトを始めました

結局、3年間ほどフリーターをやっていたのですが、ここでもネックとなるのが
社会不安障害(SAD)です。
なるべく人との接触が少なくて、自分でも出来そうなものを選んでやりました。

そして、決して精神的には
無理をしないことを心がけました。

イヤになったらすぐ止める」という思いで、気楽にやることを第一に考えました。
初めからこれくらいの気持ちの余裕を持っていないと、長続きしないと思ったからです。

最初の頃は深夜のデパートの掃除や引越し、工場での仕分け作業などの
短期アルバイトを中心にやりました。

そして徐々に働くことに慣れるにつれて、比較的長期のアルバイトを始めるようにしたのです。
長期のアルバイトでは、工場での組み立て作業などをやったのですが、中でもピザの宅配は一番長く続けられました。

これらのアルバイトは
社会へ出る前のステップとして、非常にいい経験と自信となりました。


アルバイトから派遣社員へ

そして、アルバイトである程度の自信がついた所で、本格的に働くために
派遣会社に登録をしてみました。

大学では「やりたい目標」もなく入学して、結局、退学してしまったので、今回は「
自分のやりたい職種」をまず第一に考えて、仕事を選びました。


しかし、いざ派遣先が決まると、やはり知らない環境に飛び込むのは
大きな不安でした。

「役に立たなかったらどうしよう」とか「性格の合わない人ばかりだったらどうしよう」など、仕事に対する
やる気と共に、そんな後ろ向きな考えも浮かんできました。

しかし、ここでもイヤになったらすぐ止める」という気楽な考えを、あえて持つようにして、働き始めたのです。


実際に働き始めると、やはり仕事自体の内容よりも、対人関係に苦労しました。

派遣先で、あまり知らない他部署の人と話す時や、かかってきた電話に出る時には、緊張から挙動不審になったり、滝のような汗をかきました。

社会不安障害(SAD)の「人前での緊張」に加えて、この対人緊張」と「電話恐怖症」はさらに私を苦しめました。

「どうにかしたい・・・」と、悩んでいる時に、たまたまリラックス系のサプリメントのことを人から聞き、
飲み始めたのです。

そのおかげで、飲み始めて2ヶ月が経つころには「対人緊張」や「電話恐怖症」の症状はかなり良くなり、ほとんど普通に振る舞えるようになりました。

このことは本当に嬉しく、後の社会生活でも大いに助かりました。

しかし、残念ながら、私の社会不安障害(SAD)の元々の症状である「大勢の人前での緊張する」という症状までは治らなかったのです。


結局、いくつかの派遣先を経験して、最終的に選んだのは設計関係の派遣先でした。
それまでにいろいろな仕事を経験して、
興味を持ったのが設計という仕事だったのです。
そのため、通信教育で設計に使う図面を描くソフトの講座を受講しました

しかし、もちろん設計のことはおろか、図面の見方や書き方の知識さえもありませんでした。
今思えば、結構無謀だったかなぁと思っています・・・。

しかし、いざ設計関係の派遣先で働き始めると、残業も多くてしんどかったのですが、当初の「自分のやりたい職種」として選んだ仕事だったので、そんなに苦には感じませんでした。

何よりも、「大勢の人前で何かをする」という、私が
極度に緊張する場面はほとんど無かったことも幸いでした。

ですから、リラックス系のサプリメントのおかげで、
普段は普通に振る舞えるようになっていたので、心理的にも余裕が生まれて、3年ほど同じ派遣先で働き続けることが出来ました。

こうして派遣時代ではアルバイト時代と比べて、その責任は重くなって色々としんどい時もありましたが
充実した生活でした。


結婚、そして正社員へ

派遣生活を通して自分に対して、
自信を持つことができました。

大学時代は、あんなに「社会」、「人との繋がり」を怖がっていたのに、それからは想像もつかないくらいの変化に自分でも驚き、そして嬉しかったです。

この派遣先には満足していたのですが、ちょうどこの頃に結婚を決め、それをきっかけに正社員の仕事を探し始めました。

そして、たまたま、それまでの派遣先での経験が活かせる会社が、求人を出しているのを知り、運よく現在の会社に
正社員として中途採用されることになったのです。


余談ですが、結婚式や披露宴はしませんでした、というよりも
社会不安障害(SAD)の私にはとても出来ません

幸運なことに(?)、結婚式を挙げるお金も無く、結局、ホテルでの写真撮影と両家だけのお食事会だけで済ませました。

ただ、その写真撮影でも私はガチガチに緊張して、何度もカメラマンの方から肩の力を抜くようにアドバイスされました。

しかし、普段着ないタキシードを着て、晴れの写真撮影ですので、普通の人でも緊張してしまう状況です。

事実、隣の妻も緊張していたので、いつもの頭が真っ白になる緊張とは違って、気持ちが楽な緊張でした。

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