
今回で5回目の診察になります。
待ち合いで待っていると、受付けでの電話の内容が聞こえてきました。
それとなく聞いていると、どうやら初診の予約電話のようで、次の週の月曜日に診察を受けたかったようです。
しかし、受付けの女性は予約は3週間先まで一杯になっている事、そしてそのキャンセル待ちの人が5人もいる事を、申し訳なさそうに伝えていました。
そういえば、私が初診の予約電話をした時も、2週間先の予約しか取れなかったことを思い出しました。
結局、その電話の人は希望の日の診察は諦めたようで、3週間先の予約をしたようでした。
今、心の病で苦しんでいる人が増えていると、よくニュースなどで見かけます。
このような電話のやり取りを目の当たりにし、このようなやり取りが1日に何回あるのかを想像すると、「心の病が多い社会」という現実感を肌で感じました。


先週、ついに例の朝礼での発表の順番が回ってきたのです。
この時のことは、今でもはっきりと覚えています。
発表の前夜は緊張してなかなか眠れませんでした。
そのままでは一睡も出来そうになかったので頓服の「ソラナックス」(抗不安薬)を1錠飲みました。
しかし、気がつくと翌日の朝礼で自分が発表している場面を想像してしまい、布団に入ってもどうしても緊張が解けません。
「なんで自分だけ、こんなに苦しまなければいけないんだろう・・・」と、全然収まる気配の無い緊張に、苛立ってしまいました。
そこで、「ソラナックス」(抗不安薬)をもう1錠飲んで、やっと緊張がほぐれて、落ち着くことができました。
薬で少しボーっとした頭で、「前の晩でこれだけ緊張するなら、明日の発表はどうなるんだろ?」と他人事のように考えながら、やっと眠ることが出来ました。


朝起きてからも再び、緊張が激しかったので、会社に行く前に「ソラナックス」を1錠飲み、発表の1時間前にも、さらに1錠飲みました。
すると飲みすぎたのか、なんだか自分が自分では無いような感覚になってしまいました。
朝礼の発表は自分の事なんだけれども、どこかそれを冷静に他人事のように感じている自分がいて、それまでの緊張がかなり軽くなりました。
頭はボーっとしていましたが、自分が置かれている状況は理解は出来ていました。
なんだか、あまり感情が湧き出てこないような、「何が起きても自分には関係ない」という感じの心理状態でした。
その時の発表は、その状態のまま無難に、こなすことができました。
ただ、発表後はひどい眠気に襲われて、その日は仕事になりませんでしたが・・・。
仕事中は眠気でフラフラでしたが、私としては非常に満足でした。
何と言っても、最大のコンプレックスであり、悩みの種であった「人前での発表」が無事にこなせたのですから。
もちろん薬の力を借りてのことでしたが、絶対に無理とあきらめていた事が出来た嬉しさは例えようがありませんでした。
第5回治療日記(2/2)へ続く
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