
今回も会社が休みの土曜日に診察を受けてきました。
こうして、土曜日も診察してくれるのは、わざわざ会社を休まなくていいので大変助かります。
前回は診察が込んでいて結構待ったので、今回はどうかな?と思っていたのですが、今回はガラガラに空いていました。
やはり、前回の込み方が異常だったのかもしれません。
完全予約制ですので基本的には込まないはずですし、実際に前回の時以外は他の患者さんともほとんど会ったこともありませんでした。
恐らく前回は、診察時間が長い患者さんがたまたま重なったのだと思います。
今回は奥の待ち合いで5分と経たない内に診察室に呼ばれました。


診察室が始まると、いつものやりとりで「最近の調子はどうですか?」と先生が聞いてきました。
実はすぐにでも報告したかった、とっても嬉しいことがあったのです。
なんと「高所恐怖症」が治ったのです。
社会不安障害(SAD)の治療をして、「高所恐怖症」が治るなんて夢にも思ってもいませんでした。
私は物心ついた時からの、筋金入りの高所恐怖症でした。
自信を持ってそう言えるのは、幼稚園児のときから他の友達よりも「異常に高い所を怖がっていたこと」をはっきりと覚えているからです。
友達は平気で高い遊具の上で遊んでいたのですが、私だけは怖くてその遊びが出来ませんでした。
無理して上がっても、あまりの怖さに大泣きして、先生に助けてもらった覚えがあります。
そして大人になっても高い所はずっと苦手なままでした。
しかし、なぜか飛行機やジェットコースターなどは平気なのです。
ですから別に困ることも無かったので、高所恐怖症については完全にあきらめていました。
今の会社では、設計関係の仕事をしていますが、現場確認のために半年に1回程度の割合いでマスト(電柱のようなもの)に上がらなければならない時があるのです。
そのマストは地上から5m〜10mくらいの高さがあり、一番上まで上がって、図面通りにモノがついているかを確認しなければなりません。
しかし、正直言って、恐怖感でモノを確認する余裕はないのです。
垂直の梯子を使って登るのですが、3mくらい上がると異常に汗をかき始めます。
そんな時は心の中で「落ちたら死ぬ、落ちたら死ぬ」という考えしか浮かんでこず、それからはずっとその言葉を心の中で繰り返しています。
落ちるのが怖くて、梯子を力一杯に握りしめながら登っていくので、上に着く頃には疲労と恐怖で汗びっしょりになってしまいます。
毎回、上がるだけで精一杯といった感じで、チェックは二の次のような感じでした。
そして、つい最近も登る機会があったのです。
その日は登らなければいけないので朝からブルーな気分でした。
ところが、いざ登り始めようとした時、目の前の垂直梯子を目にしても、普段のあの恐怖感が湧いてこなかったのです。
これには登る前からビックリしました。
そして、「今日はいけるかも」と思いました。
それから、実際に登り始めたのですが、やっぱり不思議とそんなに怖くないのです。
普段と決定的に違うのは、いつもの「この手を離したら死ぬ」というネガティブな考えは、湧いてきませんでした。
「普通にしていれば全然大丈夫」とさえ、思ったのです。
登りながら、時々下を見たのですが、やっぱり高いです。でも、感想は「高いな〜」という感じだけでした。
普段なら、下を見ただけで、「絶対、落ちじゃダメだ」と思って体がガチガチになる程、力が入るのですが、それがありませんでした。
それよりもむしろ、「高い所にいるのにそんなに怖がっていない自分」にビックリするのと同時に嬉しくなってしまいました。
なんだか自分が自分でないような不思議な感じでした。
そして、急にどうしてこうなったのかと考えた時、思い当たることは社会不安障害(SAD)の薬以外に考えられませんでした。
第4回治療日記(2/2)へ続く
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