
いよいよ、初診当日になりました。
会社には妻が熱を出したので、その看病と、子供の面倒をみないといけないという理由にして午前で早退しました。
そして自宅で待っていたのですが、予約の時間が近づくにつれて、どうしても落ち着かなくなりました。
結局、いてもたってもいられず、予定より1時間も早く家を出てしまいました。
1時間以上も、どうやって時間をつぶそうかと思いましたが、じっと待っていられそうにはありませんでした。
そこで仕方なく、病院よりもかなり遠くの駐車場に車を停めて、ゆっくりと歩きながら一歩一歩病院へと向かったのです。
1度は下見で来た病院でしたが、改めて周囲を見ると、結構人通りが多いのに気づきました。
この時点で、既にかなりドキドキしています。
建物自体は明るい感じで入りやすいのですが、なかなか病院の前の人通りが途切れません。
ようやく人通りが途切れて、いざ入ろうとすると、ドキドキはピークに達しました。
さっとスリガラスの自動ドアの前に行き、ドアが1/4開いた時点で、素早く体を横にして滑り込みました。
自動ドアのスリガラスで中は見えなかったのですが、自動ドアを入るともう一枚スリガラスのドアが有りました。
これならば、ドアが二重になっているので、同時に2枚開かない限り、外からは病院の中は見えません。
この病院のつくりを見て、思わず感心してしまいました。


初めて入った病院の内部は、内装が白を基調としており、明るくて開放的な感じでした。
又、病院の中は心地よい癒し系の音楽が流れていたのが印象的でした。
受付で電話予約したことを伝えると、玄関の横にある長い椅子に座って待つように言われました。
そこで5分ほど待っていると、女性の方が来て、カウンセリングルームに案内されました。
その女性がメンタルカウンセリングをしてくれるソーシャルワーカーの方でした。
メンタルカウンセリングでは、家族構成、来院の理由、自分の性格をどう思うかなどの質問を受けました。
来院の理由を聞かれたときには、自分が社会不安障害(SAD)だと思うとはっきりと伝えました。
そして、これまでのつらさや、近々、会社の朝礼で大勢の人前で発表しなくてはならないことを話しました。
ソーシャルワーカーの方は時折、質問をはさみながらメモを取り、熱心に話を聞いてくれました。
カウンセリングというと、いろいろアドバイスを受けるのかと思っていたのですが、話を十分に聞いてくれて、これから始まる診察への下準備のような感じでした。
結局、約30分くらいカウンセリングは続き、最後に「治療で困ったことや医師に相談しにくいことがあれば、私の方に気軽に連絡して下さい」と言ってもらい、それだけで心強い思いがしました。
これまで誰にも話せなかったことや、つらかったこと、悩み等を、カウンセリングで一気に吐き出すことが出来て、すっきりしたことがよかったのか、この時点で緊張が大分解けていました。


メンタルカウンセリングが終わると、今度は奥にある診察室の横の待ち合いに行くよう言われました。
そこで、初めて奥の診察室の所にも待ち合いがあることを知りました。
やはり玄関では人の出入りがあるので、玄関からは見えない奥の方に待ち合いがあるのはいいシステムだと思いました。
診察室の横の待合いでは2人が既に椅子に座って待っており、1人は40代くらいの女性ともう1人は制服姿の女子高生でした。
二人とも一見しただけでは、心に病気を持っているようには見えない、本当に普通の人達でした。
だけど、やっぱり私のように、何かに心に苦しみを抱えているんだと思います。
当然のことですが、心の苦しみはなかなか他の人には分かりません。
ケガの痛みなら誰でも経験したことがあるので、ケガをした相手のつらさがよく分かります。
しかし、社会不安障害(SAD)のような、心の苦しみは当事者でないとなかなか、わかってもらえません。
そんな事を考えると、同じように心に苦しみを持つこの人達となら、色々と共感できる部分が多いかも・・・と、ふと思いました。
第1回治療日記(2/2)へ続く
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